借金相談を受けていると、皆さんいろいろ質問される方が多いわけですが、
そんな中でも、これは女性特有の質問だなー、っていうものあります。
それは、
私みたいな人って他にいますか?
っていう質問です。
女性の習性なのかなんなのか、主婦が相談者の場合は自分と似た境遇の人が他にいないのかについて強い興味を抱くようです。
この場で全てを書き切ることは難しいですが、今回はコーシンが借金相談の現場で経験した主婦の借入理由あるあるについてまとめてみました。
あなたと同じような経緯をたどって借金を抱えてしまった人は必ずいます。
主婦が借金をしてしまう理由
さて、主婦の方の借金理由にはどういったものがあるのでしょうか?
相談に携わっていた時のことを振り返ってみて、私がざっと思いつくのは次のような借入理由です。
- 生活費
- 買物
- 旅行
- パチンコ
- 占い
- エステ
- ビットコイン
- ネットビジネス
- アムウェイ
生活費
主婦の方の相談でダントツで多いのは生活費が理由の借金です。
ただ、生活費不足でカードローンに頼ったといっても、なぜ生活費不足に陥ってしまったのかには様々な経緯があります。
思いつくものとして、
- 食費や日用品など日常の買物(クレジットカードを使いこなせなくて)
- 子供の教育費(入試・塾代・部活動費)
- 出産
- 病気・入院(鬱病多し)
- (夫の)転職によるつなぎ
- (夫の)部署異動による収入減
- (夫の)転勤による二重生活の維持費
- 賞与のカット(あるいは減給)
- 車検料・自動車税・固定資産税の支払い
- 夫から手渡される生活費が少ない(あるいはそもそも渡さない)
- 別れた夫が養育費を払わない
- 夫が働かない
- 事故った、車の修理代
などなど、他にもあると思いますがざっとこんなもんでしょうか。
夫が働く気がない、まともに生活費を渡さない、ってのはヒドイ話ですが、想像した以上によく耳にします。
だいたいそーいう夫は50代に多いです。しかも、そーいう男性に限って2度目の結婚だったりする(苦笑)。
30後半~40前半のアラフォー女性がアラフィフ男性と結婚して、結婚したはいいが共同生活を始めほどなくして夫が働かなくなった…という話は結構ありました。ひどい…
体力的な問題なのかやる気の問題なのか不明ですが、男は50代で出世が見込めないと極端に労働意欲がなくなるっぽいです。
俺はもう十分頑張った、だから次はオマエ(嫁)が稼いでこいっ!
50歳以上になると、このように開き直る男性がでてくるようです。
あ、ついクズ夫について長々と書いてしまいました…
生活費が理由の借入についてはその詳細が多岐にわたり、この記事のみでまとめようとすると尺が足りません、なので、また別の記事で書くことにします。
買物
生活費以外、女性が浪費で借入をするとなると、やはり買物率が圧倒的多いです。
洋服、着物、バッグ、時計、化粧品がメインですかね。
女性が買物で浪費したというと、高価なブランド品を派手に買い漁った!っていう中村うさぎのような女性を思い浮かべそうですが、実際にはそういうのは少なくて、
1万~数万程度の買物しかしてないけど、気づいたら100万を超えていたよ…っていう場合が多いです。主婦の場合は特にそう。
しかも、洋服の購入=浪費ってわけでもないです。子供の入園式や卒業式があるとね、レンタルっていう手もありますが、それでも衣類を全く新調しないというわけにもいかないです。
だから、一口に借入理由が買物といっても、生活必需品の購入とそうではない不要なモノの購入がごっちゃになるので見極めが難しいのが正直なところ。
相談に来た本人もぶっちゃけ買物の詳細なんてわかってなくて(この記事を読んでるみなさんももしかしたらそうかもしれませんが)、
ちょこちょこ買ってたら気づいたらこんな大変になってたの(TдT)
ってのがだいたいです。
一括決済で利用してた時はクレジットカードって便利~、なんですけど、なんらかのキッカケでリボ(分割)払いを始めたとたん家計が狂い出す、悪魔がキラリをそのキバをちらつかせる、それがクレジットカードの魔力なんでしょう。
リボ払い恐い…もうイヤ!
って相談に来られた主婦のみなさんは口にします。
ちなみに、『魔』って言葉を2回ほど使いましたが、法律業界ではリボ払い契約=『悪魔の契約』と言われています。悪魔? ワオ!!って感じですね。
実は私も大学生のころリボで痛い目に遭ってます(¯―¯٥)。6万だったかな? 少額だったので節約で乗り切りましたが、ヒヤッとしたのを思い出します。
旅行
女性は旅行好きですからね。
男性の相談者よりも旅行での借入率が高い気がします。
ただ、主婦に限っていえば旅行でカードローンの返済が膨らんだってのはあまりないかも。旅行してたとしても結婚前であることが多いですね。
結婚して子供が小さいうちは、おいそれと旅行なんていけませんから。
パチンコ
パチンコ、要するにギャンブルで作った借金ですね。
ただ、主婦の方の場合は、ギャンブルといっても競馬や競艇での借入は滅多に聞かず、パチンコで作った借金がほとんどです。
一口にパチンコといっても、
だってパチンコが好きだから!楽しいから!…という男気のある(!?)女性もいれば、
家事、育児、夫の言動がストレスでパチンコに走ってしまった
という人もいます。
別にこれといってパチンコが好きなわけじゃないけど、
夫ばかり外で自由にお金を使っているのを見てると、何で私ばっかり我慢しなきゃいけなんだ!(激おこプンプン)という心境になり、つい発散したくなった、
っていうパターンが多かったです、聞いてると。
占い(携帯占い)
占いにハマって…という主婦は思いのほか多いです。
占いといっても店舗まで行って占ってもらうやつじゃなくて、携帯課金システムの利用がほとんどです。時代ですね、スマホが普及する以前なら占いで借金が膨らんだなんて話はなかったと思います。
ちなみに、(主婦層では少ないですが)携帯ゲーム課金のやりすぎで借金相談に来る人は若者を中心に非常に増えています。今月10万くらい請求きちゃって払えません!っていう相談。
表現は悪いですが、こーゆう相談が急増しているのをみると、
スマホって借金量産マシンだな、
って思うことがあります。
エステ
女性特有の相談です。
脱毛エステの回数券購入とか美顔器の購入でローンを組んだとか、よく聞きます。
借入先は、セデ○ナ、アプ○ス、キャ○ットあたりが多い。
ただ、エステでの借金は、主婦の場合そこまで多くない。主婦よりも女子大生や一人暮らしの女子に多いかな。あと、主婦であっても結婚前のローンが残っていたりと。
もともとエステを趣味にしていたというよりかは、店員の押しに負けてとか、友人に営業トークかまされてとか、セールストークに乗せられてローンを組んだパターンをよく耳にします。
いかにも美を追求しています!っていう美魔女もいますが、それよりも、見た目はごく普通だけど押しに弱い女の子、って感じの女性が多い印象があります。
エステとは違いますが、着物のローンなんかもセールス絡みが多いですね。
ビットコイン
主婦に限らず、女性が投資を理由に借金を作るのは非常に少ないです。
FXでの破滅は男性であればよくある話ですが、女性では滅多に聞かなかったですね。
ただ、流行りに乗っかるのが女性の特徴なのか、ビットコインの購入で借金できちゃった、ってのはたまに聞きます。ビットコインってFXや株に比べて投資臭が弱いんじゃないかな。だから女性にもウケるのかも。
つい最近、近所のドトールでビットコインセミナーみたいなのをやってるのを目撃したのだけど、確かに女性もちらほらいた。
ネットビジネス(副業資金)
主婦の方にもそこそこ多いパターンの借入です。
ネットビジネス、つまりインターネットを使ったビジネスで稼ぐためのセミナーの参加や、情報商材(PDF教材)の購入のための借金ですね。
ネットビジネスっていってもいろいろあるのですが、多いのがアフィリエイトと輸入転売です。
商材だと30万、セミナ参加だと100万も支払ったって声をよく聞きます。
アムウェイ(事業資金)
事業資金としても構わなかったのですが、女性でよく耳にする事業がアムウェイ会員としての取引なので。女性がする事業資金の借入の象徴として、あえてアムウェイと書きました。
女性の場合、アムウェイ会員としてのカードの利用が多いのが特徴です。取引の規模は人によりけりだけど主婦の方でも多いです。
アムウェイ会員として活動(事業)をしようとすると、商品の購入のためにクレジットカードを切ることにります。さばけない量の商品をクレジットで購入してしまうとローンの返済が厳しくなってしまいます。
余談ですが、(私は詳しく知らないのだけど)アムウェイの取り扱う商品は品質がいいと聞くことはあります。ただ、資金に見合わない過剰な取引はマズイよね、ってことです。
たくさん借金をしてる私はダメな主婦だ! 自分を責める相談者は多いけど…
よく弁護士さんや司法書士さんのHPを見ていると、
借金してしまう理由は依頼者ごとに違いまして、本当に千差万別です!(キリっ)
こんなふうに書いてあるのを見かけます。
そのように書けば個々の依頼者に寄り添っているというイメージを演出できるので心象はいいのかもしれません。
でも、正直な話をすれば、
コーシンが3年半のあいだ借金整理の現場に携わってみて感じたのは、
千差万別、依頼者ごとに違うというよりは、むしろ逆で、
借金を抱えてしまう理由はだいたいパターンが決まっているということです。
相談者の95%くらいは、ああ…このパターンでどツボにハマっていったのねという感じです。
例えば、特に豪遊したわけでもないのにクレジットカードで日常の決済をしていたら、いつ間にか残高が300万まで膨らんでいた…何でこうなったのか自分でも分からない(TдT)っていう相談はあるあるです。
人の悩みをパターンに落とし込むのはもしかしたら悪いふうにとられるかもしれません。
でも、別の言い方をすると、
あなたと同じような人はたくさんいる、
あなたと同じような理由で借金を抱えるようになった人が毎日のように法律事務所に相談に来ているということです。
女性のほうが現実的だからでしょうか、お金に関していうと女性の方が男性よりも真面目な傾向にあります。
真面目なゆえに、ああ、こんな借金しちゃって…私は何てダメな人間なんだ! 私以外にこんなヒドイ人間はいない!
こんなふうに自分を責める人も多いように感じます。
しかし、ここだけの話ですよ? ぶっちゃけ女性の借入理由なんて男性のそれに比べれば随分マシです。
競馬で借金して過去に破産。再び競馬で多額の借入したあげく、また破産したいです!(キリっ)
キャバクラ通いで多額の借金を抱え、妻に返済してもらったはいいけど、懲りずに女の子にハマってしまいまた借金作っちゃいました!
男なんてこーゆう類の相談が普通にありますからね(マジな話です)
だから、
私みたいな人って他にいますか?
という問いに対しては
はい、います
何ならあなたよりもっとヒドイ人がたくさんいます
これがコーシンの答えになります。
あなたと同じ理由で同じような額の借金をし、同じように毎月の返済に苦しめられている人は必ず他にもいます。
そして、あなたと同じような状況で法律事務所に相談に行き、借金解決の道へと歩んだ人もたくさんいます。
「主婦 借金 ブログ」で検索してみて、自分と似た境遇の人を探すのもいい手だとは思います。
しかし、そこからもう一歩、ネットの世界から一歩だけ飛び出して、リアルの世界で相談をしてみる価値もあるんじゃないでしょうか、
私だけじゃないだ
そう思えたら、それが解決への第一歩です。
まとめ
さて、今回は主婦の借入理由あるあるをテーマに記事をまとめてみました。
もう一度おさらいすると、主な借入理由として、
- 生活費
- 買物
- 旅行
- パチンコ
- 占い
- ビットコイン
- ネットビジネス
- アムウェイ
- エステ
が主婦の借入理由にありがちなものとして挙げられます。
もちろん、他にもいろいろな借入理由があるのですが、今回は主なものに絞るに留めました。
もし、カードローンの返済にお悩み中で
私みたいな人って他にいますか?
と、気になる方がいるのであれば、
あなたみたいな人は必ず他にいます
これがコーシンの答えです。
最後に…
少し楽になれました
これは無料相談の場で相談者の口から最もよく耳にする言葉です(ありがたいです)。
この「少し楽」になったいう言葉には、
問題が解決したわけじゃないけど、借入をするに至った理由や経緯を誰かに話すことで楽になれました
という意味が込められているのだと思います。