任意整理の見逃せないメリットの一つとして、
催促が止まる
というものがあります。
催促のストップは人によっては本当に助かります。
着信の3連打とかかまされると病みますからね。
借金の滞納をしたことがある人なんら分かるはず。嫌ですよね、あの貸金業者からのあの着信のプレッシャー。
精神を削られている心地がします。゚(゚´Д`゚)゚。
おいらも過去に奨学金の滞納をやらかしたことがあります。現実逃避的に着信を無視していたら、保証人である母親のところに催促をかけられたんです。
無視してやろう!っていう気持ちからじゃなくて、現実と向き合うのが怖くて放置しちゃうですよね。
任意整理で支払いが止まります
法律事務所から金融業者へ向けて連絡が入ると(通常は郵送かFAXでなされる)、
その時点で催促の電話がピタリと止まります。
催促の停止のルールは貸金業法により定められているので、法律事務所から連絡を受けてもなお借金の催促をし続ける業者はまずいません。
単純ですけど、これはとても大きなメリットです。
任意整理を経験した方の中には、
これだけでも費用をかけて法律事務所に依頼した甲斐があったよ
とおっしゃる方もいます。
依頼者の口からこのような発言がでるってことは、金融業者からの電話や手紙による催促がいかに借り手側の精神を追い込んでいるかの表れでもあります。
楽天カードなど、業者によっては一日に3回も着信を入れてくることもあります。夜の8時頃でも容赦なく着信攻撃を仕掛けてくるので、たまったものではありません。
夕方以降の着信は、借金のことを夫に内緒にしている主婦にとってはえぐいです。メンタルえぐられます。
もちろんそうやって攻撃をしかけて、借主の心に揺さぶりをかけるのが貸し手側の狙いなんですけどね。
焦って他所のカード会社、あるいは親族からでも借りて一括で返してもらえればラッキーくらいに思っていることでしょう。
親族や一般のカード会社ならまだマシですが、催促の圧力に負けてヤミ金などから借りてしまうと事態は最悪と化します。
思考の時間を奪われ冷静さを欠いてしまうと、人間は相手の思う壺に陥る確率が高くなるんですよね。どんなに頭の良い人であっても、当てはまる罠だと思います。
やはり、心理的な負担が減るのはデカイです
相手からの
催促、催促、催促、催促
着信、着信、着信、着信
嫌ですよね。
胃がきゅるきゅると悲鳴をあげます。
神経を使うのが借金の返済だけならまだしも、子育てに意識を向けなければいけない主婦の方であればとてもじゃないけど、平常を保っていられないのが普通です。
借金に悩んでいるひとは心に余裕のない状態である人が多いです。にもかかわらず、着信の乱れ打ちを受ければ疲弊してしまうは当然です。
人間は追い込まれると間違った判断をしてしまいがちです。
性格が真面目な人に限ってヤミ金に手を出してしまうのはこういった理由からでしょう。
法律事務所に依頼すると忌々しい催促の電話や手紙は止みます。
もちろん、支払いが止まるだけで借金が無くなるわけではないのですが、少なくとも冷静さを取り戻すきっかけになるはずです。
冷静さを取り戻せば判断も冴えてきます。
じっくり家計簿と向き合う時間もできます。
弁護士や司法書士も一緒に考えてくれます。
『逃げるは恥だが役に立つ』じゃないですが、まずは精神的なプレッシャーから脱出しましょうよってことです。まずはそこからです。
本当に催促は止まるの? なぜ支払いが止まるの?
支払いが止まる根拠は『貸金業法の21条』にあります。
法律が求めていることなので、よほど悪質な業者で無い限り素直に応じます。
国に睨まれれば営業が継続できなくなりますからね、
まー、当然っちゃ当然です。
3年半法律事務所で働いたおいらの経験に照らし合わせると、催促ストップという事で揉めたことはほぼ無かったと思います。
大手ではない、街金的なところでもちゃんと応じます。
ちなみに、催促を止めないようなよほどの悪質な業者とは、ヤミ金のことです(携帯ヤミ金など住所すらまともに特定できないところ)。
ヤミ金のように元々国の許可を得て営業していない輩は、鼻っから国の意向を無視しているので、早い話が開き直っているわけです。
法律違反だぞ!
あん? 知ってるよ。で? だから?
みたいなノリです(笑)。
ヤミ金から借りてはいけないと言われる理由は、法律が通じる相手ではないからなんですよ。そのヤミ金ですらちゃんと向き合う覚悟があればきちんと解決できるんですけどね。
まとめ
任意整理の大きな効果の一つとして、
催促の停止
があります。
これにはちゃんとした法律の根拠もあり、貸金業法(21条)に定められています。
催促が止まることで、携帯の着信履歴に並んでいた不明の番号からの着信が姿を消え去り、ぐらぐらだった精神が落ち着きを取り戻すことができます。
ゆっくり眠ることができますし、着信におびえず子どもたちとゴールデンタイムのテレビ番組を楽しむゆとりもできますじっくり考える時間を確保さえできれば、家計を立て直すための施策を練ることもできるでしょう。
債務整理の相談に携わっていた時に感じたことですが、貸金業者からの催促の対応や家計をやりくりすることに、皆さん本当に疲れ切っています。
終わりの見えないカードローンの返済に奪われてしまうのは、
『お金』と『時間』と『気力』なんだ
ということに気付かされました。
おたらまだマシなんだけどね。
時間と気力も奪われるって、きついです。
支払いを止めて、時間と気力を取り戻しましょう。