債務整理事務所で働いていると、
こっぴどく怒られるんじゃないか
って…実は不安だったんですよー
と、面談後に胸を撫で下ろすひとがたまにいます。女性は特にそうです。
おいらが勤めていた債務整理を専門としている事務所としては、毎日のように借金を抱えているひとを相手にしているわけで、そんなのは全く心配いらない悩みです!
と言いたいのですが…
気持ちは分からないでもありません。
どれどれと知恵袋とか覗いてみても、借金の悩みを抱えている人に対するコメントは塩辛いものが多いですしね。
世間の手厳しい辛口コメントを目にしまうと、
例えネット世界のことでもあっても、借金を抱える=世の中を敵にまわす、と思ってしまってもしょーがない面があるのかもしれないです。
おいらも、30歳超えて無職・職歴なしのフリーターやっていた時代があって、
あ~、やっぱり世間から見たらヤバいやつ認定されるのかなーと思って、
試しに知恵袋の回答を読んでみたら…
軒並みヤバいやつ認定されていました(泣)
その日は、一日中人生終わった感に苛まれたのを覚えています。
ただ、それは多くの場合思い込みだと思います。
あるいは相談先が悪かったか、です。
借金問題に限らず、この世の中で一番説教される確率が高い場所は、ヤフー知恵袋の世界だと思います(笑)
誤って最初の相談先をヤフー知恵袋にしてしまった方には、一言、ご愁傷様と言いたい(-_-;)
リアルな法律事務所のほうが7倍優しい(当社比)です。
債務整理事務所に相談しても弁護士や司法書士からは怒られることはありません
さて本題。
おいらは3年半ほど司法書士事務所で働きましたが、その間、1000件以上の借金相談の現場に携わってきました。
しかし、初回の面談で司法書士から怒られた相談者なんていないです。
聞いたこともありません。
(本当は1回だけあったけど…それは後述で)
債務整理事務所で働き始めて間もないころ、事務所の先輩から言われたことがあります。
借金の相談に来るひとは、どこか心の奥底で誰かに怒られたいって思ってたりするんだよ
って。
言うまでもなく、先輩は、怒られたいと思っている奴には望み通り説教してやれ
という趣旨でおいらにそう言ったわけではありません。
借りた理由が浪費やギャンブルであれ、借金の相談に来るひとっていうのは、自分を過剰に責めてしまうくらいの後悔や反省を既にしているんだよ、
と言いたかったのでしょう。
どんな真面目なひとだって、失敗はありますよね。
とゆーか、真面目なひとほど限界まで頑張っちゃって逆に借金の額を膨らませてしまった、っていう感じもします。
なんで真面目だったはずのこのわたしが借金なんて…
と、悔しがる光景を目の当たりしますので。
だからね。弁護士や司法書士はもちろん、単なる事務員だって、法律事務所でそれなりの年数働いている者であれば誰だってそのあたりの事情は理解しています。
とりわけ、借金問題を専門に扱う債務整理事務所においては、そのあたり熟知しているわけで。相談に来る人を頭ごなしに説教するなんてことはないはずです。
借りた理由が、
- パチンコで全部すった
- FXで溶かした
- ブランドものの洋服や高級バッグを買い漁った
- 旅行しまくった
などのいわゆる浪費がメインであれば、
怒られるかもっ
て足がひるむのも理解できます。
でもね。債務整理事務所働いていると、そんなのは日常です。
実務的な話しをすると、借入理由は破産や再生などをする場合に影響するところなので(借入理由が一番大事になるのは破産かな、任意整理ではあまり問題にならない)、
パチンコオンリーの借金でも全然OKだよー\(^o^)/
などと軽々しく言うつもりはありません。
反省も必要でしょう。
ただ、それと説教されるか否かはまた別の話です。
ぶっちゃけ下手に借入理由について嘘をつかれるよりも、正直に答えてくれたほうが100倍マシだし、担当する専門家も助かります。
嘘をつかれると適切な法律判断ができないからです。
繰り返しになりますが、
債務整理事務所に相談に来たからといって弁護士や司法書士から怒られることはないです。
おいらの経験からいって確かです。
そもそも、債務整理事務所なんて借金しているひとがいるからこそ飯を食えているわけで。まあ、嫌な言い方ですけど事実です。
ちなみに、過払い金の対象じゃないからといって冷たくされることもありません。
たまにいるんですよね、過払い金とは無関係の利益にならないお客で申し訳ないです~、みたいに言う相談者が。
法律事務所からすると、いやいや、いちいちそんなこと考えてないよ!ってツッコミたくなります。
世間一般の人からみても過払い金って儲かるイメージあるんでしょうね。
実は…任意整理でもそこそこ利益になります(ここだけの話)
余談・こんなのあったな、そーいえば
1,000件以上の相談を見てきて
相談者が担当司法書士に説教されている場面は本当の本当にただの1件もなかったか?
と、胸を当てて思い返してみたところ。1件だけありました。
THE・説教面談(笑)
少し怒られるくらいのほうがちょうどいいじゃないのかな
と言いたくなるほど借入の経緯がひどい有様だったので…
全く同じパターンに該当にする人は、怒られるかもな…と覚悟したほうがいいかもしれません。ただ、おそらくこのサイトを訪れている多くの人は当てはまらないでしょう(そう願う)。
どうしても怒られれたくないなら大手の事務所のほうがいいかもね
大手の事務所と個人事務所、
どちらを選べばいいのか?
と、迷う方は結構います。
とても難しいテーマですので、、明言はできないところですが、
とにかく怒られたくないんだ!
絶対に怒られたくないんだ!
と、こだわるのであれば、大手の事務所に相談したほうがいいです。
なぜなら
- 個人事務所は個性的な先生が多い
- 大手は資格者が複数いる
- 大手事務所は事前にスタッフに要望を伝える事が可能
だからです。
個人事務所は良くも悪くも、事務所の代表が全てです。
極端な話、一人で経営している事務所であれば、電話での聞き取りから面談まで全て代表の弁護士(あるいは司法書士)がやるわけです。
担当の資格者と相性が良ければまさにベスト!
である一方、
相性が合わなければ最悪な方向へと転びます。
嫌だったら依頼しなければ済む話です。とはいえ上から目線の対応を取られるだけでもマイナスでしょう。
この点、大手事務所であれば、資格者が複数名います。
どの業界でもクセのある社員っていうのはいますよね?
クライアントとトラブルを起こしそうな、対面で商売するのはちょっと不向きかもっていうキャラです。
正直、債務整理事務所にもそのようなキャラの資格者はいるのは事実です。
(勉強ばかりしすぎて変になったのかもしれない)
しかし、大手の事務所には資格者が複数名いるため、適性や本人の希望を考慮し相談者とはかかわらない業務、交渉や書類作成、訴訟などを専門にこなす資格者もいます。
この点は、頭数の少ない小規模の事務所との違いです。
そして、大手事務所の良いところは事前にスタッフに要望を伝えることが可能な点です。
大手の事務所ではよほどのことが無ければ、受付の電話には事務員がでます。資格者は面談や訴訟、難しい案件の処理をするのに手一杯なため、予約の電話対応をするのは稀です。
基本、大手事務所の電話には事務員がでます。
そして、どうしても怒られるのが嫌なのであれば、電話の段階で事務員に伝えればいいのです。
怒られないか不安なんですけど、大丈夫でしょうか?
といったふうに。
そうすれば、電話に出た事務員が察して、予約受付票に『怒られないかという不安をお持ちの相談者』とメモしてくれるでしょう。
大手の事務所が使う予約受付票には、相談者の個別の事情を書く欄があります。
相談者がどういった不安を抱えて来所したのかを面談する資格者に把握させるためです。
- 優しい担当者を希望
- 女性の担当者を希望
こんな感じでコメント欄に相談者の要望が書いてあるのは実際によく見かけましたね。
女性の弁護士や司法書士は絶対数が少なく手配できない場合もあるのですが、そういった時でもなるべく優しい性格の男性資格者を面談に当てるよう事務所側も配慮してましたよ。
このあたりのマネジメントがしっかりしているという意味では、大手事務所は強いと思います。
とはいえね。そこまで不安にならなくても、
怒られることなんて無いですよー、と改めて伝えておきます。
断言できるのは、知恵袋よりは確実に説教される確率が少ないってこと(笑)
まとめ
ブログやTwitter上で
債務整理をしようかどうか迷うけど、うーん、弁護士や司法書士からすっごい説教されたら嫌だな-
と、相談を躊躇しているひとをたまに発見します。
(気持ちは分かるけど)
怒られるなんてことあるわけないのに!
と、そういったひとを見るたび、歯がゆくなります。
このサイトでも繰り返して言っていますが、借金の問題は放置すればするほど、借入の額が多くなればなるほど、解決の選択肢が狭くなります。
相談は早めに!が鉄則です。
弁護士に怒られるかも…といった理由で足踏みしているのであれば本当にもったいないです。
未だに、どこぞの事務所もこぞって、
過払いは金まだ間に合う!だの
過払い金で借金がチャラに!
過払い金は正義だ!
と言わんばかりに、過払い金のCMばかり垂れ流しています。
いや、それ自体は否定しないんだけど、もっと過払い金ばっかりじゃなくてさ
当事務所はあなたに説教しないことをお約束します!
(*但し、女の子のお店に毎夜通い詰めるなど奥さんに多大な迷惑をかけた人を除く)
みたいな広告を作ればいいのに、とか本気で思っちゃいます。
最後に。
借金の悩みをヤフー知恵袋に相談するのは止めましょう。
同じ無料相談なら、リアルの世界の事務所に相談してもらったほうが、怒られるリスクもなく、より正確な情報に基づいたアドバイスができるはずです。
餅のことは、餅屋に聞きましょうよ。
餅のことをガンコな寿司職人に聞いてみたところで、気合が足りん!と説教されて終わりです。